つ(逝)いている看護師

つ(逝)いている看護師

「○○さんの時ってつくよね…」

なんて病棟では良く言われている話だ。
運が付くならまだいいがこの場合のつくはステルベンにつくという意味だ。
どういうわけかステルベンにつく看護師は大方偏りがある。
中には夜勤中に2人を同時に見送った人もいるほど(ツワモノ…)

私も病棟勤務の際にはついている時期というのがあった(つかない時は全くなのに)
特に急性期病棟で仕事をしている時など緊急入院(レベルの悪い)や急変なんて日常茶飯事
危ない患者が何人もいていつ何が起こるか分からない状況下で夜勤業務をしていた。
当然そのような状態でステルベンにあたらないことのほうが少ないのだが…
それでもやはり特定の看護師の夜勤の時に逝ってしまうケースというのが続いたりする。

当然なにかしているわけではなく、いい加減な仕事をしているわけでもない、人間性も問題もない
それでもついてしまうのがついている看護師の宿命なのだ。
友人も「よくつくんだよね…」と真剣に悩んでいたことがあった。
やはりステルベンにあたるのは辛いんだよ(慣れるわけなんてない)

私が「ついている時期」に上司に言われて救われた言葉がある。

最後はあなたに見送られたいと患者が選んでくれたんだよ

患者の最後の時に立ち会えることはとても光栄なこと。
生まれてくるときは多くの人に囲まれて誕生するのに亡くなる時に一人ぼっちなんていうのはあまりにも切ない…。
当然レートが徐々に下がってきて家族を呼ぶなどの余裕のある場合は、家族に見送られて…というケースもあるはある。
しかし、数が少ないのが現実で、大抵はラウンド時に呼吸停止を発見!!
大量出血で…施しようがない…なんてケースのほうが急性期病棟では多いのだ。
当然家族は間に合わないし…
身寄りがいない場合には最後の最後に立ち会えるのが唯一看護師

だからこそその人の一生が終わるその瞬間に立ち会えることをネガティブに捉えずに、私が見送ってあげたと誇りに思うべきではないのかと思う。

しかし、転職してからの最初の夜勤新人看護師の夜勤1人デビュー
必ず何かが起こる!!注意する必要があるだろね。 🙁

投稿日:2012年04月05日