看護師が患者さんの最期にしてあげられること

kara3333

病院で働くと避けては通れない事があります。

それは・・・
患者さんが亡くなる事です。

人はいつか死ぬ。
皆いつか訪れることなのですが、つい目を逸らしてしまう
とてもデリケートな所です。

そんな瞬間に立ち会うのが医師と看護師です。
何度立ち会っていても、つい最近まで世間話したりしていた患者さんが
亡くなる事は本当に悲しい。

ただ仕事中涙を流さない。そんな看護師が多いと思います。
でも悲しくない看護師なんていません。
亡くなった患者さんに話かけ身体を拭きながら
泣いている看護師たくさんいますからね。

でも、泣いているだけでは自宅に帰してあげる事ができません。
だから淡々と仕事をこなすしかないのです。

“患者さんが亡くなって霊安室に移動
霊安室から自宅に行くための出棺”
をスムーズに行うために、看護師や医師・事務の人が動きます。

どんな動きかといいますと

患者さんが亡くなると、看護師は家族に確認して葬儀屋に連絡します。
病院から家までのご遺体を運んでもらうためです。

そしてエンジェルケアを行います。
死後硬直が始まる前に身体を拭きます。
この身体拭きは必ず二人で行います。
家族の希望を聞いて一緒に身体拭きをする事もあります。
そして着替えをします。

最後に頬紅や口紅などのお化粧もします。
そして霊安室に移動。

これらの看護師のケアを行っっている間に
医師は死亡診断書を記入します。
死亡診断書は病院を出る時には絶対に必要なものになります。
役所の手続きや火葬にも必要になってくるからです。

事務さんは退院手続きをします。
その日までの会計を出し、事務書類などの準備をします。
これらがすべて整い出棺となるのです。

出棺の時には、出来るだけ担当医師や看護師が御見送りをします。
そして棺桶を乗せた車が見えなくなるまで、お辞儀をする。

亡くなった患者さんをご自宅に戻るまではこのような流れになります。
※病院によって手順が異なる所もあります

看護師をしていると一度は経験した事はあるのではないでしょうか。
ただ何度立ち会っても、人が亡くなる時は悲しいです。

投稿日:2014年10月16日