病院によって医療費が異なる理由

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入院や外来にかかると必ず発生するのが医療費。
基本的には3割負担で、年齢によっては2~3割分が実費になります。

その他の負担は国民保険などがまかなってくれます。

 

いつも私が病院で受診するときは
今回の医療費は全体でいくらかかっているのか計算しています。

実費部分だけみていると安く感じても
医療費全部の金額にすると、
この一回の診療でこんなにもかかっているのか!!
と実感できるからです。

 

特に検査をすると一気に金額が上がります

「○○は診療費が高いわよね」
なんて世間話を耳にしたことがありますが
医療点数というものが国全体統一されています。

なので、あっちは高い!こっちは安い!なんて
本当なら、ほとんどないはずなんですよね。

 

ただ、病院によって金額が異なる事もあります。

 

1. 指導料

検査をしたり、診察の時に指導をされたり…
おっと!これも保険点数に入ります。

そのため、
ひとこと助言したことについて、指導料とるか・とらないかの差
は出てくるかもしれません。

 

2.検査の時に使う物品

また検査の時に場所によって金額が違うのは
検査の時に使う物品が病院によって異なる事があるからです。

使う機器が違えば、使う物品も違う。
さらに、同じ機器でも使う先生によって、使う物品が違うこともある。

そのため金額が異なることがあります。

 

3.保険対象外の実費分

更に、病院ごとに金額が異なるものがあります。

それは…保険対象外の実費分の金額
つまり、初診料紹介状の料金です。

この金額はインターネットなどで分かる所もあれば
実際に問い合わせないとわからない事も多いです。

 

医療費保険で7~9割負担してくれるとはいえ
この実費負担分も払えず受診できない人もいます。

ちなみに、生活保護の医療助成を受けている人は医療費は全くかからないのです。

お金がなくて病院に行きたくても行けない人…
検査を受けたくてもお金がないから受けるのを諦める人…
治療を断念する人…

そんな患者さんは実際たくさんいます。

 

患者さんの中には、お金がなくても生活保護を受けるほどではない人や
生活保護が必要なのに生活保護を受ける事が恥ずかしい事と感じて受けない人も中にはいます。

治療をすれば治る病気もお金がなくて治療できない。
自分が何とかできる問題ではないので、こういう場面に当たると毎回難しいなと感じます…

投稿日:2015年04月03日