元看護師「院内トリアージ」ってなに?

トリアージは多数の負傷者が出る災害・事故等が起こった場合、救急隊・医師・看護師が治療の優先順位を付けるために用いられる選別方法ですね。
日本では阪神淡路大震災(1995年)で多くの人に知られるようになりました。
災害時や大きな事故の際には負傷者の数も多数となり、搬送手段や治療が限られてしまう為、
トリアージは多くの人の生命を救う為の効率的な手段の一つですね。

私たちがよく知っているのはトリアージタックと呼ばれる赤・黄・緑・黒のタックです。

:最優先治療者・:待機治療者・:保留・:死亡または救命見込みのない者に選別されます。

私は家族の前で、黒のタックを付ける事は出来るかな…。
私がもしトリアージする側になったら看護師になったことを後悔するかも…。

私自身は現役時代にトリアージした経験はありません。
しかし、病院勤務している時に院内トリアージ訓練」というものを受けたことがあります。
この場合のトリアージは通常の災害などの選別とは違います。
救急外来に受診した患者に対して、緊急度・重症度の判断をするということになります。

救急では軽症から重症まで多くの患者が集まります。
その中で、迅速に治療に結びつけるためにトリアージを行うのです。
特に小児救急で高く評価されてきたと言います。
又、今年(2012年の春)診療報酬の改定院内トリアージ実施料が新設される事になりました。
これは、夜間・深夜・休日の救急外来受診者に対し、院内トリアージを実施すると初診時のみ100点付くのです!!

院内トリアージの場合、実施者は看護師ということになります。
つまり看護師の判断力というものが試される事になるのです(ハードル高いなぁ…)
トリアージの際に、重要となるのがアセスメントです。
これから院内トリアージは一般的になると考えられます。
就職転職前にアセスメントの勉強をしておく必要があるなと感じている今日この頃です。

投稿日:2012年07月12日