医療ミスを防ぐために、看護師はこんな努力をしてました! - 薬物管理 –

人間は誰でも間違える時はありますよね。

(あってはならないことだけど)
看護師も人間ですので
仕事中にミスすることもあります 😥

そして、それが医療ミスや大きな事故につながることもあります。

 

一年目のとき、全ての指導において注意されていたのは、

「ヒューマンエラーを起こして事故が起きないように!
責任をもちなさい!自覚を持ちなさい!!」

という事ばかりだったなと思います 🙁

 

看護師になり、看護師という仕事が責任ある仕事であることや、
学生時代どれだけ守られて実習をしていたかを実感したんです。

看護師という仕事の重さを実感し、夜も寝れず
一日やっていた看護を振り返っていたことを今でも覚えています。

 

いくら気を付けていても、忙しい時とか、焦っているときは
見落として間違えてしまものなんですよね…

看護師になって、必ず一度は皆インシデントを起こしたことがあるのではないでしょうか。

 

特に一番ミスが起こるのが薬物管理。

一歩間違えれば、死んでしまう可能性のある薬剤を
患者の血管に直接いれたり、飲ませたり・・・

これも看護師がします。

 

間違えないようにするため、看護師は5Rを確認し、薬を準備して投与するんです。

 

看護師だったら、5Rについては全員知っていると思いますが、
(看護の国家試験に毎年出題されます)

●Right Patient 正しい患者
●Right Drug 正しい薬剤
●Right Dose 正しい量
●Right Route 正しいルート
●Right Time 正しい時間

これが正しく行われていれば薬物管理は完璧。
しかし、何人も患者をみていると勘違いなど間違えが出てきます。

 

正しい患者に投与するために・・・

同じ苗字の人には名前のところをカラーにしてもらう。
漢字記載でなく、カタカナ記載。
生年月日や病室の番号で名前以外の他の情報でも個人を特定できる。

 

正しい薬剤を投与するために・・・

薬剤師が薬を準備し、点滴や薬を準備するときには更に看護師2人でダブルチェック。
間違えやすい薬剤は近くに置かない。

 

正しい量を正しい時間に投与するために・・・

日付や投与開始時間と投与時間を点滴にも記載。
単位をしっかり最後まで書いたり、聞いたりする。(口答指示ではこのミスも多いようです)
点滴の場合は動いたり、定期的に確認にいく。

 

正しいルートで投与するために・・・

点滴の薬剤と内服薬剤管理する棚を別にする。
冷蔵庫の保存の場合も段を替える。

 

どの病院でも色々対処は行っていて、ここに書いたもの以上に対策はされていると思います。

絶対間違えてはいいけない薬は実施する看護師以外にも
先生や看護師と、この5Rがしっかり行われているかまで確認します。

薬物管理は、学生時代にはほとんど行いません。
なので、看護師になって初めて薬を詰めたり投与するんです。

 

インシデントや事故を起こさないために、看護師はこれだけ気をつけてやっているのですよー 😎

投稿日:2013年11月14日