【現場の実態!】見取りの実態…高齢者施設で迎える最期

日本看護協会では、高齢者ケア施設に勤務する看護職員を対象に、労働条件・労働環境の実態の把握。
看取りに対して感じている課題を明らかにすることを目的として「平成24年度高齢者ケア施設で働く看護職員の実態調査」を実施したようです。

最近は医療機関だけでなく、高齢者ケア施設への看護師の転職が増えています。
多くの看護師は、ある程度の病院での実務経験を経て就職するケースが多いですよね。

そんな私も、子育てとの両立というものを考えて、介護施設で働いた経験を持っています。

通常の施設の看護師はそりゃそりゃ大切に扱われます 😳
施設内における看護要員の人数はまちまちですが、私がいた所はパート看護師が2人。

入居者様にとっては、施設は自宅同然
当然、見取りまで行います。

今回は、私が施設で経験した見取りのケースを少し話したいと思います。

私が入職して2日の早朝(流れを覚えた位)
レベルが下がった入居者さんがいるので見てほしいとのコールが…。

走る私!!
そして…初対面!!
何の既往を持っているかも、ADLさえ解らない…。
当然のように…処置台、看護カルテを持って向かう。

普段、寝たきりの状態ではあるが、呼名に返事が出来、痛い等の単語は話せる程度だと言う。
声をかけて、痛覚刺激をしてみても、殆ど反応がない。
バイタルを取ってみると低体温で、Spo2測定できず、呼吸も浅い。
状態はかなり悪い…(いつからだ???)

だから!!
救急搬送するべきか否か判断をするために「この方はどの位まで治療をするのですか??」と聞いた。

看護カルテを見るが乱雑にファイルされており、どこに重要な情報が書いてあるのか見つけることが出来ない。
それは施設スタッフの情報だけが頼り(あんた達の方が良く解っているだろうと…)

すると、一人の相談員が「出来る限りの治療はする」との返答。

取り合えず、家族に確認を取って、救急要請して下さい」と指示をした。

救急車の中で、一通り情報を把握しようと改めて、乱雑で、所々破れかけているカルテを見直した。
ホントにカルテ??という代物で、介護記録の最後が2年前
…何の参考にもならん 👿

結局…救急外来から改めて家族に最終確認。
自然に…と言ってあったんだけど
ってなんだか迷惑そう 😯 …って言ってあったんかい!!

救急外来のドクターにも 「入所時にそういうこと確認してないの??」と言われ…。
結局そのままトンボ帰り、 数日後、私が最期を見取った。

介護施設の場合…。
入所時に本人や家族に最終的にどこまで治療をするのかの意思確認は基本ではないのか??
終の棲家だからね…。

急変してから、状態が悪くなってから…。

ワタワタする相談員・ケアマネ・看護師に(それがあんた達の役割じゃないの??)私は辟易とした。
私は、これが介護施設の実態なのかと現実を見た気がした。

投稿日:2014年05月15日