「看護師さんって人が死ぬ事に慣れたりして…
泣かずに仕事して…私には絶対なれない職業だな」
友人から言われて嫌だった一言です。
そんなわけないじゃないですか。
看護師だって人間ですから、人が死んだら泣きますよ。
ただ他の患者さんもいるので
ずっと泣いているわけにはいきません。
仕事している事を慣れているからと済まされるのが悲しい・・・(>_<)
以前も書きましたが、
エンジェルケアの身体拭きをしながら泣いている看護師さんもいました。
それぞれ色々な気持ちがあります。
亡くなる瞬間に立ち会う事、悲しくないわけがありません(-_-)
新人の時のことです。
私は大きな病院に勤めていました。
大きい病院では患者さんも多いため、亡くなる方も少なくはありません。
今日明日で亡くなるかもしれないという患者さんを受け持つと、
私は心底、
“私が受け持っている間に亡くなりませんように”
と祈っていました。
しかし、予想に反して私が受け持ちしているときには
患者が亡くなる事は一度もありませんでした。
一カ月に何人も亡くなっているのに…
亡くなる方は意識がなくても、受け持ち看護師をみたり
感じたりしているのではないかと思う位です。
自分に余裕を持ち、色々対応ができるようになり
自分が受け持っている時でも・・・と思うようになった時から
自分の受け持ちの患者さんが亡くなることも出てきました。
今思えば、一年目の私は本当に余裕がありませんでした。
余裕だけでなく、看護師としても
まだまだ至らない点だらけだったのだと思います。
今でも反省する事が多いです。
きっと、患者さんは、
「そんな看護師(私)に看取って欲しくない」
意識がなくても患者さんは感じていたのではないでしょうか。
だから一年目の私が受け持っている間に亡くなる患者がいなかったのだと思います。
そんな事を感じるようになってから、
受け持ちの患者さんが亡くなると、
「最後の受け持ち看護師を私に選んでくださってありがとうございます」
そんな風に思うようになりました。
また病棟で働く機会ができたら、この気持ち忘れないようにしないといけないですね。